4K、8Kと言うけれど

東日本大震災以来、テレビを見る時間が大幅に少なくなりました。最初は節電のためでしたが、それを続けているとどうしても見たい番組は少ないので、その後もあまり見ない状態が続いています。必要な情報はスマートフォンやタブレットを使って自分が都合の良いときにいつでも見られますから不便は感じません。

このところ相次いでメーカー各社から比較的安価な4Kテレビが発表されましたし、6月2日から衛星で4Kの試験放送も始まるらしく、どうやら鳴かず飛ばずの3Dに代わるものとして期待されているようです。さらにはNHK技研では8Kの実用化を目指しているようですが、こういった動きには首を傾げたくなります。

確かに技術的には面白いのかも知れませんが、テレビは単なる道具ですから、それを使って見るコンテンツが重要なのであって、少なくともテレビ放送の現状を見る限りHD映像どころかSD映像でももったいない二流、三流芸人の失業対策のような安上がりで内容のない番組が多く、貴重な有限の財産である電波を無駄遣いしているとしか思えないのです。

HD放送ですらそうなのですから、4Kや8Kの技術を電波を利用する放送で使うというのはたとえ衛星放送であっても論外だと思います。テレビ局は電波という利権を手放したくないでしょうが、こういった既得権の見直しを行って新しいサービスを興させることが規制緩和の本来の目的ではないのでしょうか。

地上波のHD映像はやめてすべてSD映像にすれば使用帯域が1/3になりますから、残り2/3をテレビ放送局から取り上げてモバイル通信などに使うことによって、現在のモバイルサービスで逼迫した状態を緩和したり、もっと革新的なサービスを提供できる可能性が出てくるはずです。

決して4K、8Kの技術が無駄と言っているのではありません。これらは有限の財産である電波を使う放送ではなく、シアターでの映像投影や医療分野など別の用途でどんどん利用してもらいたいと思います。

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